○鰐淵洋子君 公明党の鰐淵洋子でございます。
本日も、各委員より、国民の皆様の生活にかかわる様々な課題につきまして質問が続いておりますが、私自身も生活者の皆様からいただいた声を基に質問させていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
まず初めに、年金記録問題の対応につきまして厚生労働大臣の方にお伺いをしていきたいと思います。
この問題解決を図るために、昨年の十二月から、これまでの調査で年金漏れの可能性の高い方から優先してねんきん特別便の送付がスタートをしておりますが、回答が来たのはまだまだ少ないということで、この現状を改善するためにも、再度、内容を分かりやすくするとか相談体制の充実を図るとか、そういった取組を今講じていただいているところであると思いますが、その中で、障害者の方の対応がどうなっているのか、障害者の方にきめ細やかな対応ができているのかということで、その点について具体的に伺ってまいりたいと思います。
大臣にまず御見解をお伺いしたいと思いますが、例えばということで視覚障害者の方の例を挙げさせていただきたいと思います。
視覚障害者の方は、ほとんどの方が書面を通して情報を得ることができないという、ほとんどの方がそういう状況でございますが、こういった方々が、このねんきん特別便が送られてきたときに、一つの対応としては家族やヘルパーの方が読んで確認をしてくださる、そういった対応もできるかと思いますが、しかし、本当にプライベートなことでもありますし、他人には知られたくない、そういった方も多くいらっしゃるかと思いますので、そういった意味で本当にこういう体制でいいのかどうか、そういったことも見直すというか、検討もしていかなければいけないと思っております。
また、障害者の方の年金の改正も十八年に行われておりまして、御自身でしっかりと現状を把握した上で選択したり判断をする、そういったこともございますので、そういった意味で、じっくりと内容を確認して御自身で判断をして対応ができるような、そういった体制づくりも重要かと思っております。
このように、障害別、また個人におきましても様々なニーズがあるかと思いますが、こういった障害者の方へのきめ細やかな対応が求められていると思いますが、この年金記録問題における厚生労働大臣の障害者の方への対応についてまず御見解をお伺いをしたいと思います。
○国務大臣(舛添要一君) 障害があるからといって健常者と差別されるような扱いがあっては絶対にならない、このノーマライゼーションの精神をしっかりとこの年金の特別便についても貫き通したいというふうに思っています。
それで、今、視覚障害者の例が出ましたけれども、もうこれは日本盲人会連合の皆様方に協力をいただきまして周知、広報をやっていただく、お手伝いをしていただく。それから、社会保険事務所や電話相談におきましても、障害者やその家族に対して筆談をするとかファクシミリを用いるとか、きめの細かい対応を行っていきたいと思います。
本当に福祉関係の日本盲人会連合の皆さん方にも協力いただいていますけれども、例えばカセットテープ版を、日盲連アワー一月号で、お知らせということでカセットで聞けるようにしてあります。そのほか、電話対応を含めてきめの細かい対応をするようにということで私の方から指示を出して、今対応に努めているところでございます。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。
今大臣の方からも具体的な取組も御紹介していただきましたが、私の方からも是非、具体的にこういったことができるのではないかということで御提案もさせていただきたいと思いますが、具体的にこの視覚障害者の方の取組ということで、まず、この郵便物、ねんきん特別便が届いたときに、これがねんきん特別便であると、重要な郵便物であるということをまず御認識していただくことが重要であると思いますので、そういった意味で、封筒に点字を付けるとか、あと音声コードを付ける、こういった対応ができるのではないかと思っております。
これは以前も、予算委員会で昨年もちょっと取り上げさせていただいたんですが、この二センチ四方のバーコードに約八百字程度の情報が記録できるという、そうした音声コードを活字読み取り装置に挿入すると音声で再生できるといった、そういった支援機器がございまして、そういった対応をまず封筒にすべきではないか。その上で、この内容に関しましても、お一人お一人の情報をこういった音声コード化することによって確実に内容が伝わるような、こういった体制もできるのではないかということで私もちょっと提案をさせていただきたいと思っております。
こういった形で、視覚障害者の方始め、具体的に様々こういったきめ細やかな対応ができるのではないかと思いますが、今大臣の方からも具体的に御答弁もいただきましたが、是非、今後こういった取組を含めてどのように、この視覚障害者の方含めて障害者の方の対応を進めていくのか、改めて具体的な対応をお伺いをしたいと思います。
○国務大臣(舛添要一君) 今、一つの御提案がございましたけれども、例えば視覚障害者の方は、先ほど申し上げましたように、日本盲人会連合の皆さん方は本当に御協力をいただきまして助かっておりまして、先ほどのカセットで皆さんに知らしていただく、それから御家族がみんな協力してくださるということでかなり進んでおりますし、それから、例えばねんきん特別便が届く、そうすると、今まだ音声コードのようなのが入ってないわけですけれども、地域の民生委員の方々が、郵便物が視覚障害の方々に来られると、それを点検してくださって、これはこういうものですよ、じゃ、中開けてみましょうねということで読んでいただくと。
それから、例えば民生委員の方のみならず、社会保険庁の職員も現場に派遣して、今の民生委員がやっていただいたようなことを対話形式で、そしてもうその場において、例えばこういうお勤めがありましたね、こういう記録がありましたねというのは、これは例えば視覚障害の場合、中途で失明なさる方もおられるわけです。私も実はそういう危険性にあったものですから、非常にそれ深刻に感じていますけれども。
ですから、若いときばりばり働いていた、そして中途で失明なさると、そういう方は働いていたときの記録があるわけですね。例えば、糖尿病の方々なんかはそれから網膜剥離を発して中途失明なんということありますから、そうすると、過去の記録のデータ、それを一個一個、直接社保庁の職員が行って点検すればできるわけですから、そういうようなきめの細かいことをやらないと駄目だということで、今、個々のケースについて懇切丁寧にその方の立場に立って、健常者と差別しない、健常者と同じようにニーズにこたえられると、そういう体制を取っていきたいと思いますので、今の委員の御提案もどういう形で実現できるか含めて検討させたいと思います。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。
今、大臣の方から御答弁がございました、例えば民生委員の方が訪問するとか社会保険庁の方が訪問する、こういった対応もとても大事なことでもありますし、またこういった対応は信頼関係がないとなかなか進まないところもあると思いますので、そういった意味で、一番どうすれば皆さんが本当に安心してまた的確に情報を得ることができるのか、そういったことも、是非とも、今私が提案させていただいたことも含めて検討していただいて、また早急に手を打っていただきたいと重ねて要望させていただきたいと思います。
重ねて、今、視覚障害者の方のちょっとお話をさせていただきまして、情報の格差があるのではないかということで、これも昨年の予算委員会で質問させていただきました。やはりいろんな情報を書面から得ることが多い中で、視覚障害者の方はそういった情報が、まあプライベートにかかわることも含めて、生活や命にかかわることも含めてなかなか情報が入ってこない。それを変えていくために、一つの対応策として、先ほど紹介した活字読み取り装置、また音声コード、こういったものをどんどん周知していく、また普及していく、これが一つのまた取組になるのではないかと思っておりまして、しかし、なかなかこの普及が進んでいないという状況を伺っております。
そこで、もう一度この読み取り装置含めて日常生活支援、こういったものをしっかりと、申請主義ではなくて、皆さんにもっとこういうものがありますよということも含めて、展示会なりまたそういったものをやっていく中で周知していくことが、普及していくことが重要な取組ではないかと思っておりまして、その点について大臣の方に今後のお取組も含めてお伺いをしたいと思います。
○国務大臣(舛添要一君) これ、後ほど時間があれば視覚だけでなくて聴覚障害の方へどうするかのお話もしたいと思いますけれども、やはり原則は本当にきめの細かい、その方の立場に立ってやるということでありますし、すべて例えば地域の民生委員の方々や先ほどのような盲人会連合の方々のみに頼るんではなくて、やはり社会保険庁の職員が出向いていって、例えば今のような音声読み取りのいろんなシステムを使ってやると、こういうことをもっと広く知らしめて、これは全国民でやっぱりサポートしていくことが必要だというふうに感じていますので、全力を挙げてやりたいと思います。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。
今、大臣にも触れていただきましたが、聴覚障害者の方の対応ということで、これも併せてお伺いしていきたいと思いますが、聴覚障害者の方が年金記録に関する問い合わせ、相談をしたいときにどのような支援ができるかということで、山口県の社会保険庁の方では、この年金記録問題が起こる前から、平成十七年から、山口県の聴覚障害者情報センターと連携を取られまして、社会保険庁がお休みの日に手話で相談を受ける、そういった体制を整えている、こういったところもあるようなんですが、こういった形で、今回の年金記録問題に関しても、手話やまたこういった筆談を通してきめ細やかに親切に丁寧に対応していけるような体制づくりも重要かと思っております。
これについて対応をお伺いをしたいと思います。
○政府参考人(石井博史君) お答え申し上げます。
先生お尋ねの聴覚障害をお持ちの方の場合についての対応でございますけれども、まずは、社会保険事務所に来訪されたときは筆談による対応など必要なサポートを行わさせていただくこと、それから、ファクシミリによります相談受付窓口を全国の社会保険事務所、それから東京にございます社会保険業務センターの方に設置してございます。そういうようなことできめの細かな対応をさせていただいているところでございますし、それからさらに、今、山口の方の御紹介がございましたけれども、まさに一部の社会保険事務所ではございますけれども、あらかじめお申込みをいただければ福祉関係団体の御協力もいただきまして手話のできる方を派遣していただくと、そういうようなこともさせていただいているところでございます。
今後とも引き続き、聴覚障害の方のニーズを踏まえながらきめ細かな対応をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。
今日は、視覚障害者の方また聴覚障害者の方中心の対応ということで質問させていただきましたが、改めて大臣の方に、こういった障害者の方の対応、しっかりときめ細やかに、そして皆様が安心していただけるように、そして早急にこれからも引き続き全力で取り組んでいただきたいと思いますが、その決意を大臣の方からいただきたいと思います。
○国務大臣(舛添要一君) 委員が御指摘のように、きめの細かい対応が必要だと思いますし、大原則はノーマライゼーション、つまり、障害は持った方々であっても健常者と同じように自分の人生を生きていけると、こういうことが大事なわけであります。そして、お一人お一人障害の中身も程度も違いますので、その方に合った形で対応しないといけない。
ですから、例えば社会保険庁の窓口においても、例えば自分が実際に障害を持っていて、自分にも体験があるというような方、そういう方を配置するとか、それからマニュアルもきちんとやっていく。それで、これは、民生委員、社会福祉の諸団体、障害者の団体の方々、こういう方との協力も賜って、障害を持っているからといってこの年金の記録の確定問題に不利になるということは絶対あってはならないと思いますので、全力を挙げて取り組みたいと思います。
○鰐淵洋子君 是非よろしくお願いしたいと思います。
次に、女性を支援する対策についてお伺いしてまいりたいと思います。
これは参議院本会議におきまして我が党の浜四津代表代行の方からも質問させていただきましたが、我が党として、女性の一生をトータル的にサポートする女性の一生サポートプラン、こういうものを検討させていただきました。家庭はもちろんですが、社会、地域社会におきまして、職場におきましても、女性の果たしている役割は大変に大きいものがあると思いますが、そういった女性の皆さん、特に若い女性がいろいろ仕事のこと、また人間関係、また家庭のこと、様々悩みを抱えている方が多い。でも、しかし、そういったことを一人で抱えていてなかなか相談できるところがない、どこに行けばいいか分からない、そういった声も数多くいただいておりまして、そういった方々が本当に気軽に相談できるような、そういった意味で若い女性向けの総合カウンセリング相談窓口、こういったものが是非必要ではないか、設置が必要ではないかと、そういった考えの下、提案をさせていただいております。
このことに対しまして、是非大臣の方から御所見をいただきたいと思います。上川大臣。
○国務大臣(上川陽子君) 女性が、特に若い女性が生涯を通じて健康で明るく、また同時に充実した日々を送っていただくということは大変大事なことであるし、また、家庭の中で様々な悩みを抱えられ、一人でしまうことなく、そのことに対して様々な支援を行うということでの相談窓口というのは大変重要な問題だというふうに思っております。
現在、各地域におきまして、男女共同参画センター等におきまして女性を対象とした専用の相談窓口が設けられております。また、テーマによりましては、関係の機関ともよく連携をしながら、専門的な法律相談も含めての相談業務を行っているところも多いということでございまして、そういう意味で、そうした取組の事例等もホームページなどを通じて周知しながら、よりその相談体制が各地域の中で充実することができるように努めてまいりたいというふうに思っております。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。
私もいろいろ調べてみますと、この女性センターを中心に各地域のニーズにこたえるような形でこういった相談窓口も既に設置はされているようなんですが、なかなかこういう場所があるということを特に若い方が御存じないというケースが多いんではないかと思いまして、そういった意味でも若い女性を中心にもっと周知をしていただきたいと思っておりますが、この点に関していかがでしょうか。
○国務大臣(上川陽子君) 男女共同参画社会の中で、特に若い女性ということでございますけれども、このセンターそのものが中核的な役割を果たしているわけでございますが、なかなか若い世代に周知していないということも事実であるというふうに思っております。
今、より身近になっていただくための手法といたしまして、先ほど申しましたけれども、ホームページやパンフレット、またメルマガ等も活用させていただいて、各センターでは大変積極的に活動に取り組んでいただき、できるだけ多くの皆さんに御利用していただけるように頑張っていただいているところでございます。
政府といたしましても、そうした取組を、できるだけいい事例を紹介することによって相互に情報交換をしていただきながらその底上げを図っていくということが大変大事だと思っておりますので、そうした趣旨にのっとってこれからも積極的に取り組んでまいりたいと思っております。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。
引き続きこのセンターのことで、充実ということで伺ってまいりたいと思いますが、是非、土日また夜間の対応、そのほか、今お話ありましたインターネットとかまた電話での相談の対応、こういったことも是非充実も図っていただきたいと思いますし、また、相談に乗ってくださる方、やっぱり専門的な知識も必要ですので、そういった専門員の育成とか、あと、先ほどおっしゃっていただきましたが、身近なところで相談できる、そういった意味では市町村の配置も大事な課題になってくると思います。
また、そのほか、ただ相談センターで待っているだけではなくて、例えば人が多く集まるところ、イベント会場とか百貨店とか、そういったところにこちらから出向いていって、どんどん来てくださいぐらいの形でアピールしていくことも大事ではないかと思いますけれども、こういった取組を是非とも、これも周知と併せて内容の充実ということで提案をさせていただきたいと思います。
厚生労働省の方にも女性の健康センターというのがございまして、育児や家庭に関する相談に乗っていただける、そういった相談窓口もございますが、こちらの方の充実も是非併せて要望させていただきたいと思いますが、それぞれお二人の大臣から御答弁いただきたいと思います。
○国務大臣(上川陽子君) 政府として、今、男女共同参画センターにおきまして総合窓口に匹敵するワンストップサービスという形で、特に女性の再就職、あるいは企業などの仕事に関する情報やまたその相談ということでモデル事業を実施しております。十八年から始まりまして、ただいま七か所程度で行われているところでございますが、こうした中には、夜間の利用でありますとか、あるいは出前でそうしたデパートとかあるいは人の集まるところに出向いていって相談業務に応じるということで、こうした事例も各地域で取組が始まっているところでございます。積極的にそうしたことを応援をさせていただき、そして、そのことが更に別の自治体の方にも普及していくことができるように政府としても頑張ってまいりたいと思っております。
また同時に、市町村のレベルはまだまだセンターそのものの設置の率が大変低いということもございますので、身近なところでということでございますので、そうした面での努力も更にやらせていただきたいというふうに思っております。
○国務大臣(舛添要一君) 母子保健医療対策総合支援事業の一環として約五十億円のこの予算で女性健康支援センター事業をやっていますけれども、これは、例えば女性の健康というのは、思春期の精神的な不安定、妊娠とか不妊、それからもっと年いきますと更年期障害、昔はというか、かつては家族の中でちゃんと相談できる、それから地域の中で相談できる、そういう体制が整っていました。これは女性だけじゃなくて、日本の社会に今そういう機能がなくなってきている。そのときに気軽にやっぱり行って、例えば不妊だったらどこでどういう治療を受けられますかと、非常に更年期障害で苦しい思いしていると、これはどうなんでしょうかと、気軽に来ていただいて、そして健康を保っていただく。それは女性特有の悩みがありますから、そういう意味で全力を挙げてこの事業を花開かせたいと思いますし、こういうものがあるんだということをもっと周知徹底させていきたいと、そういうふうに思います。
○鰐淵洋子君 以上で終わります。ありがとうございました。
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