○鰐淵洋子君 公明党の鰐淵洋子でございます。
今私の方からは、いじめに関する具体的な取組も含めまして質問させていただきたいと思います。
まず、今、様々いじめの問題ございまして、そういったいじめの問題を通しまして改めて感じていることがございまして、やはりどのような理由があったとしてももう絶対にいじめは許してはいけない、そういった認識を、個人個人もそうですし、また学校、また教育委員会、それぞれがそういった認識に立って、また地域もそうですけれども、そういった認識をしっかりと持つことがまず重要ではないかと思っております。
いろいろ私自身も現場の皆さんの御意見を伺っていく中で、絶対にいじめを許してはいけないという、そういった認識が薄かったのではないか、そういうことも感じた一つでもございました。また、これ、決してこの問題のあった地域だけの課題ではなくて、今、日本全体の社会の在り方ということで先ほどから、ちょっと繰り返しになりますけれども、絶対にいじめを許してはいけない、こういった風土といいますか、そういった、そこからもう一度つくり直していく必要があるのではないかと思っております。
やはり、子供たちもそうですし、一人一人幸せになる権利もあるわけですし、それを奪うような行為は絶対に許されないと思っております。そういった意味でも、許せない、そういった認識を一人一人持つ、社会全体でそういう認識を持つ、それが大事であると思います。やはり、そこをしっかりとしていなければ、いろんないじめに対する対策を講じたとしても、またいつかどこかでそういったいじめの問題は繰り返されるかと思います。
そういった意味で、私、何度もちょっと繰り返しになりますけれども、絶対にいじめは駄目だ、許せないことであるということを一人一人が認識すること、またそういった社会をつくっていくこと、それがまず重要であると思いますけれども、大臣の御見解をお伺いしたいと思います。
○国務大臣(伊吹文明君) 総論としては、もう全くそのとおりだと思います。
先ほど来、いろいろ各委員からのお話がございましたように、いじめというのは一体何だと。これは学校だけじゃないんですね。社会のあらゆるところであります。いじめているつもりでいじめている人もいるかも分からないけれども、自分がいじめているというのを分からない人も、分からないままいじめている人もいるわけですね。いじめられている方も、何か意地悪をされたというふうに受け止める人もいるけれども、深刻ないじめと受け止める人もいるわけです。
ですから、あってはならないことです、先生おっしゃったようにね。ですから、早く見付けて、そして隠し立てせずに見付けて、関係者が。そして早く見付ける、そして早く対応すると。特に、精神的に未発達の子供については早く対応すると。
文部科学省としても、そういう成功事例が各教育委員会にあるんですよ。そして、北海道や福岡の調査に行った後、全国の担当課長を集めまして、そして成功事例をずっと各教育委員会から述べてもらいました。なるほどと思って帰ってくれた人もたくさんいると思います。それを必ず教育委員会と学校現場に生かす教育委員会の感性が必要なんですね。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。
大臣がおっしゃったように、いじめは学校だけでのことでもございませんし、先ほども申し上げましたが、やはり皆幸せになる権利があって、それをやはり奪うような、脅かすようなことは絶対に許されないという意味でちょっと私の意見として申し上げさせていただきましたが、そういう意味で、絶対にいじめは許されない、そういうことを大前提に是非様々な対策を講じていきたいと思っておりますけれども。
今申し上げたように、学校だけの問題ではないということで、やはりこれは社会全体の問題でもありますし、社会全体で対応していかなければいけないと思っております。
ちょっと具体的な話になりますが、前回のこの委員会の中でも、法務省のいじめ相談の窓口のそのいじめに対する相談の件数、また警視庁の件数、またそれに対して文部科学省の掌握している数が少なかったりとか、そういったそれぞれの省庁の掌握している状況もまちまちでございました。そういったこともありまして、やはりそれぞれの、そういった相談機関だったり、いじめの掌握に関しましてそういった情報交換なりそういうことがしっかりできていれば、例えば文部科学省として報告がまだ上がっていないけれども、でもほかのところのいじめの相談窓口はかなり来ている。こういった変化に気付けば、また何か対応ができるようなこともあるかと思います。
また、これも話がちょっとがらっと変わりますが、最近、朝御飯を取らない、そういった小学生、中学生、また若い方が増えているとも言われておりまして、この朝食を取らないということは、午前中、早い時間で、早いタイミングで集中力が切れたり、またいらいらする、そういったこともあると専門家の方からも伺っておりまして、やはり健全な生活、それがまた心身ともに健康な生き方ができる。そういったことも含めますと、このいじめもそうなんですけれども、本当に社会全体の取組として、文部科学省だけではなくて、本当にこの社会の一つの大きな課題として、あらゆる角度から対策も講じながら取り組んでいくことが重要であるかと思っております。
そこで、政府の方にも、教育再生会議等もございますが、やはり国として、政府としてしっかりとこのいじめ問題、健やかな子供を育てていく、こういった課題に対してしっかり政府として取り組んでいく必要もあるかと思っておりますが、まず政府の御見解をお伺いしたいと思います、内閣府の。
○政府参考人(荒木二郎君) お答えを申し上げます。
弱い者をいじめるという行為は、人間として最もひきょうかつ恥ずべき行為であると認識をしておりまして、教育関係者はもとより、関係機関、家庭、地域、社会が一体となって取り組むべき課題であるというふうに考えております。
文部科学省におけます各種の取組以外にも、ただいま委員御指摘いただきましたように、法務省におきましていじめについての相談活動を強化し、警察では少年相談活動の中におきましていじめの早期発見、早期対応のためのいろんな方策が取られているところと承知をいたしております。また、教育再生会議におきましても、いじめの問題が取り上げられ、議論されるというふうに承っております。
毎年十一月は全国青少年健全育成強調月間というふうになっておりまして、今年は月間のサブタイトルを「地域でまもる。地域ではぐくむ。」というふうにいたしました。地域を挙げての取組を強調をいたしております。また、とりわけいじめの防止と早期対応ということを月間の重点事項の一つとして位置付けをいたしまして、各省庁、地方公共団体、あるいは少年関係の諸団体に対しまして、この月間中に集中的な取組を実施するよう働き掛けを行っているところであります。
なかなか大きい問題でありまして、社会全体でどう解決していくかということで一朝一夕に答えは出ないと思いますけれども、今後ともより一層、関係機関、緊密な連携を取ってまいりたいと、かように考えております。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。
もし大臣の方からも、今申し上げた各省庁の連携取りながらの対応、また、現場におきましては家庭、学校、地域、こういった連携を取りながらの対応、これについて何か御意見ございましたらお願いいたします。
○国務大臣(伊吹文明君) 閣議の後で閣僚が自由に話す閣僚懇談会というのが十分ぐらい時間がいつもあるんです。先般もこの問題について話題になりまして、今内閣府が参考意見を述べましたように、お互いに、警察、法務省、それから厚生労働省、我々、関係あるものは、それこそ先ほどの報告、連絡、相談、お互いにそれを確認し合って仕事をやろうねというのを、総理もおられた場でみんなで確認をした次第です。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。
是非、また文科省を中心に、また社会全体、政府全体としての取組として今おっしゃったような、内閣府からも御報告がございましたが、そういった取組を更に推進していただきたいとも思います。
また、文部科学省におきまして、子どもを守り育てる体制づくり推進本部ということで、そういったものが設置されたと伺っております。これが今後どのように取り組み、どの方向に進んでいくのか、それをお伺いしたいと思います。
○副大臣(池坊保子君) 環境の変化に伴って子供たちが抱えている問題も複雑になって目に見えなくなってきたと思います。私、滝川に行って遺族の方とお目に掛かってお話しした折に、自殺なさる前夜、そして当日、どんな御様子でしたかって伺ったら、普通と変わりませんでしたと。つまり、深刻な問題を抱えていればいるほどそれは外に出せないんだと思います。
そういう問題を私たちがどういうふうに察知して、そして解決していくか。それは、現場の先生だとか、子供と触れ合う方々のお力が一番大きいんだとは思いますけれども、総合的に様々な研究とか検討を行っていくことが必要なのではないかというふうに思いました。
その中にあって私が一点思いましたのは、まあ、普通の人が考えれば当たり前と思われることが学校現場や教育委員会には通じていなかったのかな、そしてそれが更なる遺族に対する悲しみを大きくしていたんだなという思いを持ちましたので、これからもっともっと風通しを良くしていかなければいけない。そういうことも総合的にすべて、いろんな方の意見を伺いながら、決めたこととかあるいは話し合ったことはすぐ文部科学省のホームページなどで具体的に教育委員会や学校に発信していけたらなというふうに思っております。四回開きまして、その間は、現地の調査と報告、そしてその時々に応じた対応でしたけれども、これからは長期的に考えること、それから短期に解決できること、それからすぐに皆様方にアピールすること、そういうことなどを判断しながら、様々な具体的な施策を伝えていけたらと思っております。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。
今副大臣がおっしゃったように、長期的に取り組むこと、また今すぐ取り組まなければいけないこと、またそういった様々課題があるかと思いますが、文部科学省の下に設置された推進本部でもございますので、是非、この長期的な課題の中で、もう教育の在り方、そこからしっかりと、子供たちの幸福のための教育であるということとか、そういった、ちょっと大きな話にもなりますが、そういった根本的なことをしっかりと議論した上で、具体的ないじめの対応なり、そういうことをしっかりとまた検討を、対応をしていただきまして、先ほどおっしゃっていただいたように、是非この情報発信を学校側にも、また国民というか生徒にも是非していただきたいと思います。要望さしていただきたいと思っております。
続きまして、具体的ないじめに対する対応といたしまして、学校での取組について質問をさせていただきたいと思いますが、十月十九日の、文部科学省から「いじめの問題への取組の徹底について」という通知が出されております。その中で「いじめを許さない学校づくり」という項目がございまして、その具体的な取組として、いろいろ私も勉強さしていただく中で、科学研究費補助金で調査研究されておりますピアサポート、こういったものがございました。それは一体どのような実践というか取組をされているのか、またそれによってどのような効果があったのか、お伺いをしたいと思います。
○政府参考人(銭谷眞美君) ピアサポートについてのお尋ねでございますけれども、ピアサポートについてはいろいろな言い方があるわけでございますけれども、一般的には年齢等が似通った仲間、ピアが相手に対して手を差し伸べて、話に耳を傾けることを通じまして、一人の、個人の問題としてではなくて仲間みんなの問題として、例えばいじめならいじめをとらえて、そして行動に移すといったような取組であると承知をいたしております。
少し具体的に申し上げますと、例えば紙上相談ピアサポートというのがございます。これは、学校の中にいろんな相談箱というのを作っておきまして、その相談箱に寄せられた相談を個人情報が分からないように先生が書き直しまして、子供と一緒にその問題についての対処の仕方を考えると。で、その相談と回答を載せた配付物なら配付物を全校の子供たちに配って、子供たちはそれを家庭にも持ち帰って、そしてその相談内容に対して寄せられた意見、アドバイス、こういうものをまた子供たちで編集をしてみんなに配ったり、あるいはその問題を更にみんなで考えていこうとするといったようなことで、言わばいじめを始めとした諸課題について仲間同士で問題意識を共有をして、解決に向けて取り組むことを学んでいくといったような取組であると承知をいたしております。
こういうことを、外国ではこういう手法が結構用いられているようでございまして、日本の学校の中でもこういうことに取り組んでいる学校が最近あるというふうに承知をいたしております。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。
そのような取組をされている学校から、こういう効果があったとか、こういうふうになったとか、そういう報告といいますか、効果は分かりますでしょうか。
○政府参考人(銭谷眞美君) ピアサポートを実際にやっている学校からの成果の報告も私どもいただいておりますけれども、まだその点については十分整理をしていない状況がございます。
ただ、いじめの問題につきましては、どの学校にもどの子にも起こり得る問題だということを十分認識をして、そうして子供たち自身がいじめを許さない学校づくりというのを進めていくということのために、こういうピアサポートのような、子供たち同士でこの問題を検討し合って、そしてみんなで考えていくという取組は非常に意義のある取組だと思っております。
今後、先般の緊急の課長会議でもいろんな事例を文部科学省としても御紹介を申し上げたわけでございますけれども、いじめ等のこういう問題に対する効果的な取組につきましては、今後とも有効事例をいろいろ集めまして広く紹介するということをやっていきたいと思っております。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。
今御報告いただいたようなこのピアサポート、こういった実践は、やはり子供たち自身がいじめの問題に対しましては、いじめ等の問題に対して傍観者になるのではなくて、自分たちの問題としてその問題の解決に取り組むことができるということで、とても私もすばらしいというか、いい取組ではないかと思っております。
先ほどからお話出ておりますが、やっぱりいじめている側からしてみると、自分はいじめている自覚がないという方も、自分ではからかっているというか冗談で接している方もいらっしゃるかもしれませんし、でも、相手によってはそれがとてもつらかったり傷付いたり、そういったこともございますので、そういった、みんなでこういうことがあったらこういうふうに感じた、こういったことをお互いが感じる中で、先ほども申し上げましたが、その問題に対して傍観者ではなくて、自分たちの問題としてクラスというか学校を挙げて取り組んでいける、そういった意味でもすばらしい取組かと思いますので、今のを是非全国に紹介というか、お話もございましたので、是非今おっしゃったように効果的な取組ということで推進を図っていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
続きまして、いじめの対応ということで、やはり早期発見、早期対応が重要でありますけれども、先ほども言いましたけれども、やはりいじめといいますのはなかなか判断が難しい部分もあるかもしれません。からかいから始まったり、いろんなケースがあるかと思います。しかし、いずれにしましても、子供たちの顔の表情だったり、成績、また体調、そういったちょっとしたこの変化にしっかりと気付いていけるかどうか、その小さな変化に、サインに気付いていけるかどうか、これは学校の先生もそうですし、御両親もそうですし、地域もそうだと思いますが、そういったことが言うまでもなく重要かと思っております。その中で、やはり長い時間学校で先生方とかかわる時間もありますので、そういった意味でも先生方のこのかかわり、先生方がそのサインを見逃さない、そういったことも大事になってくるかと思います。
これは先ほどから議論出ておりますけれども、先生御自身の指導力とかそういった課題、問題もあるかもしれませんが、その反面で、やはり先生方の仕事の面で、やはり本当に今忙しくて時間の余裕がないとか、忙しいために心の余裕も持てない、そういった御意見があるのも事実でございます。そういった意味で、様々な角度から先生方の、こういったいじめのそういった様々なサインを見逃さない、こういった取組として、先生方御自身の成長もそうですし、また周りのサポート体制も重要になってくるかと思っております。
そこで、具体的に二つちょっと提案をさせていただきたいと思いますが、教員の方のこのサポートづくりということで、今後、団塊の世代のOBの、教員の方での団塊の世代の方が退職をされるということで、この教職員の、教員のOBの方が今後、すばらしいそういった経験をお持ちだと思いますので、そういったものを生かしながら、進路指導とか生徒指導、また教員の相談に乗ってくれるようなそういった役割を果たしていく、そういったOB職員を活用した教員のサポート体制、こういったことも図っていけるのではないかと思っております。
また、同じくこれは教員のサポート体制といたしまして、教員を目指す学生さんが小中学校に派遣をされて、そこで授業をして教師をサポートするこういった制度とか、またそのほかに滋賀県とか神戸市では、教育学、心理学を専攻している学生が不登校の学生さんのおうちに行って、生徒さんのおうちに行ってそういった子供の対応をする、そういったような事業をしているような地域もございます。これ、教員のサポートという面もございますし、また子供たちも、不登校やいじめで悩んでいる子供たちの相談相手というか、そういったことにもつながるかと思いますけれども。
こういったあらゆる形で、今具体的に二つ提案させていただきましたが、この教員のサポート体制、本当に心の部分でもゆとりを持って一人一人の子供に向き合っていくようなこの体制づくりということでちょっと提案させていただきましたけれども、この件につきまして御見解をお伺いしたいと思います。
○政府参考人(銭谷眞美君) 今、二点御提案をいただきました。
一つが、教員の支援のために退職された教員OBの方を活用していくといったようなことは重要ではないかというお話でございました。私も、そういう言わば地域にいる教員OBの方を活用するということは、大変一つの方法として意義のあることだと思っております。それまでの経験を生かしていただくということは大事なことだと思います。
これにちょっと近いこととして、今小学校に子どもと親の相談員というものを配置をいたしております。まだ全国で九百八十四人でございますけれども、子供が悩みを気軽に相談したり親が相談できるような方として、こういう子どもと親の相談員という制度を文部科学省で推進をいたしております。また、生徒指導推進協力員ということで、二百三十六人でございますけれども、やはり小学校に配置をしたりいたしております。いずれも非常勤でございますが、こういった形で退職校長などの地域人材の活用ということは促進をしてきておりますし、これからも促進をしていきたいというふうに思っております。
それからもう一つ、教員を目指す学生あるいは心理学等を勉強しておられる学生を教員サポーターといったような形で学校に派遣をするということを導入したらどうかという御提案もいただきました。
今、大体、教育実習というのは大学の三年生、四年生、特に四年生が多いわけでございますけれども、教員養成系の大学では教育実習の一環、あるいはそれの前段階のものとして一年、二年の早期の段階から学校に学生が行きまして、授業を始め教員の職務をサポートするといったような経験、体験をするという活動も近時見られるようになってきております。こういった教員を目指す学生が学校に行きまして、学生自身にとってもいい実践経験になりますし、また子供とのいろんな触れ合いもできるという、こういう活動を今後よく文部科学省としても推進の方向で研究をしていきたいというふうに思っております。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。
先ほども申し上げましたが、やはりこの教員の皆さんが一人一人の子供さんと、生徒と向き合っていけるような体制づくりということで是非積極的に推進をしていただきたいとも思います。
次、続きまして、具体的なまた取組として質問させていただきたいと思いますが、やはり先ほどから申し上げておりますが、やっぱりいじめが発見されにくい理由の一つとして、いじめられている本人が親や先生に相談しない、できないということがまあ一つ理由で挙げられるかと思います。なぜ、じゃ、いじめの相談をしないのかということに関しましては様々理由があるかと思いますが、自分がいじめられていることを知られたくない、それ自体が恥ずかしいとか知られたくないということとか、また特に親に対しては心配を掛けたくない、こういった気持ちが働くとも言われております。
で、いじめに遭ったときに、だれか一人でも相談できるのであれば、相談できる人がいれば、そこから解決の道がまた開けてくるのかと思いますが、今申し上げたように、なかなかこの身近なところで相談できる人がいない。そういった状況の中で、だけれども、やはりだれかに声を掛けて一緒に解決していくような対応をしていく必要があるかと思っております。
そういった意味で、学校とか親とか、そこから離れた第三者機関の相談窓口が、この充実が重要になるかと思います。法務省等、そういった窓口もございますが、是非地域に、自分たちのこの地域の身近なところで相談できるような、第三者が相談に乗ってくれるような、そういった相談窓口が重要になるかと思います。
これ、前回の委員会で山本議員からも兵庫県の川西市の取組ということで少しございましたが、これ御存じの方もいらっしゃるかと思いますが、兵庫県の川西市では、子供の人権を守るために条例を作りまして、そこで市長から任命された三人の相談員、その方とこの調査相談専門員、そういった方々が子供を守るための活動ということで相談に乗られたり、また相談で解決できないときは調査、調整を通して関係者に勧告をしたり、意見表明をしたり、そういった権限を持つことができております。ここで、専門性があり、また子供たち自身が自分たちで解決できるような、そういった心掛けもされているということで、本当にこれもすばらしい取組かと思っております。
こういった地域に根差した取組ということで、例えば、小学校の皆さんが市役所に見学に来て、ここにこういう人たちがいるよというようなそういった紹介をしたり、電話番号を一人一人にカードとしてお渡ししたりとか、そういった周知徹底もされているということで、是非とも、先ほどからお話出ておりますが、こういったすばらしい取組の周知徹底、またこれも前回、山本議員からもありましたが、やはりこの予算の面でも支援をしていくような、そういったことを要望といいますか、お願いをさせていただきたいと思いますが、まず文部科学省の御見解をお伺いしたいと思います。
○政府参考人(銭谷眞美君) ただいま先生から兵庫県川西市の取組の事例の御紹介がございました。
この取組は、子供の心理や人権の問題につきまして、専門性を持った方がオンブズパーソンとして任命をされているという事例でございます。このようないわゆる外部性を持った方が第三者機関として児童生徒の相談にあずかる体制を設けるということは、一つの意義ある試みだと考えております。
こういった外部性を有する専門性を持った相談機関を設置をして、いじめの問題にいろいろ取り組んでいるということにつきましては、他の先進的ないろんな指導方法と併せまして、私ども今後、指導主事の連絡会議あるいは教員研修の中でとか、指導資料などを通じまして、十分他の教育委員会や学校に情報提供、周知を図っていきたいなというふうに思っております。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。
先ほども申し上げましたが、やはりこういった相談体制もそうなんですが、各省庁の連携も重要であると思います。また、地元におきましても、そういった学校、家庭、地域の連携も大事になってくると思います。
そういった意味で、是非、先ほど内閣府の方にも質問をさせていただきましたが、政府としましても、そういった先進的な取組、文部科学省としてもしっかり周知徹底するということでしたので、是非そちらの方でもそういったすばらしい取組事例を周知徹底を図っていただきたいと思いますが、取組をお伺いしたいと思います。
○政府参考人(荒木二郎君) お答えいたします。
子供や保護者の方が抱えられますいろんな問題や悩みにつきまして、国、地方、それぞれの機関が相互に連携しつつ、事案に応じて相談し、また対応しているところでございますけれども、相談する側にとりましては、やはりいろんなそういう多様な相談機関が存在するということがより一層相談しやすくなるということで、大変意義深いことであるというふうに考えております。
内閣府では、各機関の青少年の相談活動を充実させるために、全国の市町村や都道府県あるいは国、学校、警察等の青少年相談機関の担当者や、あるいはボランティアの方が入っている場合もございますけれども、こうした方を対象にいたしましてブロック別で連絡会議を開催をしておりまして、この中で具体的な相談事例を基といたしまして、効果的な相談方策や支援方策につきまして情報やノウハウの交換や共有を図っているところでございます。
今後もこうした場を通じまして、それぞれの地域の、委員御指摘の第三者相談機関等における取組で効果的な取組事例等につきまして、紹介、周知してまいることといたしたいというふうに考えております。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。是非よろしくお願いいたします。
今日はいじめにつきまして質問させていただきましたが、やはり事件があったから、問題があったからではなくて、やはりこれからの重要な一つの課題でもありますし、社会としての抱える大きな課題でもあるかと思いますので、そういった意味で、しっかりとこれからも、私自身も今後の対応、今いろいろ提案したり質問させていただきましたが、それも含めて、それがまた進んでいくように私自身も全力で取り組ませていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上でございます。
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