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○鰐淵洋子君 公明党の鰐淵洋子でございます。
 今国会より文教科学委員になりました。重要な教育課題、全力で取り組んでまいる決意ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

 今日朝から様々、いじめを含めまして審議が続けられておりますけれども、最近、子供たちを取り巻く環境が、いじめ、不登校、虐待など多くの問題を抱えております。そういった問題、課題に対しまして早急に対応する、また二度とこういった問題を起こさないように取り組んでいく、こういった取組とともに、その一方で、子供たちがこういった悩みや課題にぶつかったときにそれを乗り越えていく力、また強い心、豊かな心、また何が正義なのか何が悪なのか、そういったことを学んでいけるような、そういった心をはぐくむような、そういった取組も重要になってくるかと思います。それは、スポーツを通したり、文化芸術を通したり、また読書活動を通したり、様々な取組が考えられるかと思いますが、その中で、今日は読書活動についてまず質問をさせていただきたいと思っております。

 一冊の本によって、また読書によって人生観を大きく変えるような、そういったこともあるかと思います。私自身の体験で恐縮ですが、私も小学校低学年のときに伝記小説のヘレン・ケラーを読みまして大変に感動といいますか衝撃を受けて、自分自身もいろんな悩みや壁にぶつかったときに、その本を読んだときの感動を思い出しながら、また頑張ろうということで前に進めた、そういった経験もございます。やはり本を通して、読書の力を通してこういった生きる力、また喜び、そういった心をはぐくむことができるのではないかと思っております。

 そこで、是非大臣にお伺いしたいと思っておりますが、大臣所信の中にも、豊かな人間性と社会性を育成することを目指し読書活動の推進を図りますという、そういった趣旨のお話がございましたが、改めてこの読書運動につきまして、読書活動につきまして、大臣の御認識をお伺いしたいと思います。

○国務大臣(伊吹文明君) 子どもの読書活動の推進に関する法律というのは、先生が今おっしゃったとおりございますね。やはり、読書をすることによっていろいろな自分の知らなかったことに触れるとかレトリックに触れるとか、あるいは詩歌を読めばその美しさに触れるとか、それはもうそのまま自分の人間としての厚みに跳ね返ってくることですから、これはもう読書というのはすばらしい。私はそれだけのことが自分でできているとは思いませんけれども、私が非常に幸せだったのは、やっぱり父親が大変読書家で、私にも子供のときに、万葉からすべての古典、それから鴎外、まあ子供にどうしてああいうものを読ませたのかと思いますが、谷崎潤一郎まで買い与えてくれたということは、今大きくなってみて非常に幸せだったと思っております。

○鰐淵洋子君 ありがとうございました。
 私たち公明党といたしましても、子供たちが良書に親しみ、また豊かな心をはぐくむために、二〇〇〇年に子ども読書運動プロジェクトチームを設置しております。座長は池坊副大臣でございまして、私も一年前から副座長をさせていただいておりますけれども、地方議員の皆さん、父兄の皆さん含めて連携を取りながら、この読書運動の推進、取り組ませていただいております。

 その中で、先ほども大臣からもお話ありましたが、二〇〇一年に子どもの読書活動の推進に関する法律が制定をされまして、それに基づいて二〇〇二年にこの基本計画、子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画が策定をされております。

 この計画が見直しの時期を迎えておりまして、この計画の下、どのようにこの読書活動が推進されてきたのか。またあわせまして、成果といいますか、この推進されてきた成果を踏まえて、これからも長期的な読書活動、課題になるかと思いますので、次のまた計画を、五か年計画をしっかりと策定して読書活動を推進していくべきかと思いますけれども、対応をお伺いしたいと思います。

○副大臣(池坊保子君) 子どもの読書活動の推進に関する法律が平成十三年にできましたことを受けて、学校において、あるいは都道府県において、あるいは民間、地域において子供の読書活動というのが本当に拡充してまいりました。

 例えばその一つは、市町村区でやっておりますブックスタートは今や五百八十四、そして、朝の十分間読書に親しみましょうというような運動、最初はそれは何なのかと言われておりましたけれども、今や二万三千二百五十五校の学校でいたしておりますし、また、読み聞かせというのは全国的な展開を見せております。

 おっしゃいますように、この基本計画は十九年の八月に変えるということになっております。で、更なる充実を図るために、また、五年前とは違ういろんな環境の変化もあると思いますから、新しいものをいろいろ取り入れながら、子供たちの読書活動のために更なる充実した基本計画を策定していきたいと思っております。

○鰐淵洋子君 ありがとうございました。
 新しい取組という今お話もございましたが、この読書活動を着実に更に前進させていきたいと思っておりますが、そういった意味でも、これは地域と家庭と学校が連携をした取組も重要になってくるかと思いますので、そういった視点に立った是非取組を更に推進していただきたいと思いますけれども、具体的に取組がございましたらお伺いしたいと思います。

○副大臣(池坊保子君) 東京都内で子供のための図書館というのが五月にできまして、私も新宿区立子ども図書館を視察に行ってまいりました。ここでの取組は、センター的な役割を果たしているとともに、学校との連携を取っている、あるいは病院に入院している子供たちに本を配付している、こういうことで非常に喜ばれております。

 私どもは、平成十九年度においては、子ども読書応援団というのを派遣いたしまして、地域と連携しながら読書への関心を高める子ども読書応援プロジェクトというのをやっていくつもりで、これは三億二千五百万予算を立てております。学校や図書館、公民館で多様な地域活動にその読書というのを使ってほしいというふうに思っております。

 それから、今の子供たちは、読む、それから調べるというのが苦手でございますので、読む、調べるを習慣的にできるようにしたいと思っておりますので、国内外の先進事例、例えばフィンランドはPISAで読解力が一位です。これはどうしてかというと、家庭の中で本を読む、そういう習慣があるからというふうなことを伺いました。そのような調査研究をするとともに、その調査研究の連携として、学校を中心として町全体で取り組み、地域レベルの実践的なモデル事業を実施する、読む、調べる習慣の確立ということを実践研究事業としてやっていきたいと思います。

 委員がおっしゃいますように、この子供の読書活動を更に進めていくためには、学校のみならず地域、保護者、いろんな方々の連携が必要だと思っておりますので、そういう取組を更に進めていきたいと思っております。

○鰐淵洋子君 ありがとうございました。
 次に、司書教諭についてお伺いしたいと思います。
 司書教諭は、学校図書館法上、平成十五年四月以降、十二学級以上の学校には必ず置かなければならないということになっております。平成十七年の五月現在では、国立、公立、私立の小中高としまして九八・二%、ほぼ司書教諭が置かれているということになっておりますけれども、しかし、担任や副担任、そのほかにも様々兼務をされているということでございます。しかし、現場の皆さんからは、是非専任の司書教諭を置いてほしいといった、そういう声もいただいておりますけれども、しかし、なかなかそれを整えていくのも難しい状況でもあるかと思います。

 そういった状況の中で、例えばその司書教諭の方の負担を軽減するような取組をしていく中で、この司書教諭の使命といいますか役割をまた果たしていけるような環境づくりをつくっていくことも一つの対応かと思っております。実際にそういった司書教諭の負担軽減をしている学校は全体の約一〇%ということで、まだ一割程度なんですけれども、そういった環境づくりを進めている学校もあると伺っておりますので、是非この司書教諭の役割を果たしていけるような環境づくりを進めていくことが重要かと考えておりますので、その対応と。

 あわせまして、この十一学級以下の学校におきましても、やはり子供たちにこの読書活動の機会、均等に与えていくという意味でも、この司書教諭の配置、十一学級以下の配置におきましても進めていくべきと思っておりますが、この二点について簡潔にお願いしたいと思います。

○政府参考人(銭谷眞美君) 司書教諭がその役割を十分に果たせるように教職員の協力体制の確立、校務分掌上の配慮などの工夫を今後とも促してまいりたいと思っております。

 また、今年度から各教育委員会の教育センター等に学校図書館支援センターというものを置きまして、学校図書館の運営、活用に対してどのように指導、助言等を行うかについて実践的なモデル事業を行っているところでございます。

 また、お尋ねの十一学級以下の学校についても、読書活動や学習活動のより一層の推進のためには司書教諭が配置されることは望ましいことであるわけでございます。残念ながら、現在、十一学級以下の学校につきましては配置率が一割程度とまだ低い状況にございますので、引き続き司書教諭の有資格者の養成を進めて配置の促進が図られるよう努めてまいりたいと考えております。

○鰐淵洋子君 是非積極的にその取組を進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

 続きまして、日本、中国、韓国の教育交流についてお伺いしたいと思います。
 先日、中国、韓国に総理が訪問をされまして、一年半ぶりに首脳会談が行われました。我が国にとりましても中国、韓国は歴史的にも文化的にも大変に恩のある国でもありますし、この中国、韓国と信頼関係、また交流が深まることによりましてこのアジアの発展、そして世界平和が築けるものと考えております。そういった意味で、今も様々な交流が図られておりますが、その中でもやはり重要といいますか基盤になりますのが文化また教育の交流であるかと思います。

 安倍総理もこの就任に当たりまして、教育再生を、この教育のことを一つの課題として挙げられておりますし、胡錦濤国家主席も万民に教育の機会を保障する、こういうことも言われております。また、韓国の方も教育に関心を持っておられまして、情報交換や教育課題を検討するためのこの三か国の教育省国際担当局長の会合が今年三月に行われたと伺っております。

 このように、日本、中国、韓国、三か国ともこの教育が最優先の課題であるということで認識も一致しておりますし、そういった意味でも、この国民一人一人の幸福、そして平和の実現のために、その基盤となる教育、文化の交流を是非ともこの三か国で深めていくことが重要であるかと思っておりますけれども、大臣の御見解をお伺いしたいと思います。

○国務大臣(伊吹文明君) 私が文部科学大臣をお引き受けする前の三月に、先生おっしゃったように、局長クラスの会合が行われたようでございます。そこで五月に日中韓の大臣会議をやろうという提案があったようですが、なかなか国会等の日程もあって、うまく日程が合わないまま現在に至っているようです。ですから、留学生だとか、あるいは修学旅行の相互乗り入れとか、随分いろんな交流が進んでおりますから、できるだけ早く、この少し育ってきた芽がなくならない間に今おっしゃった方向で調整をしたいと思っています。

○鰐淵洋子君 ありがとうございます。
 是非この伊吹大臣のリーダーシップでこの三か国の教育交流を進めていただきたいと思いますし、また、そういう大臣会議、この開催、またその定例化も、もうずっとまたこれからも続けていただく中で、本当に普遍的なこの三か国のきずな、交流を深めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 また、その三か国のこういった教育の交流の中で、一つのテーマとして是非環境問題を取り上げていただきたいと要望させていただきたいと思いますが、環境省としても、この環境問題につきましてはそういった会議等を重ねまして対応されております。文部科学省、教育関係におきましても、環境調査、技術協力、人材育成、また国民の意識啓発を考えますと環境教育も、充実も大事になってくるかと思いますので、こういった今後未来の世代のためにも、地球温暖化を始めとした環境問題、一つの課題として是非三か国のこの教育交流の中で取り上げていただきたいと思っておりますが、御見解をお伺いしたいと思います。

○政府参考人(瀬山賢治君) 環境問題、地球温暖化を始めとして課題があるわけですが、これらいずれも国境を越えた課題であるというふうに認識してございますので、国際的な協力が必要不可欠と、特に隣国である中国、韓国との協力は重要であるというふうに認識しております。

 一方、日中韓の教育交流でございますけれども、先ほど大臣から御答弁ございましたように、本年三月、初めて日中韓教育局長級会合を開催したところであります。この会合は、日中韓の教育政策に関する情報交換を行いつつ、未来志向の教育交流に関する議論を行う場だということになっております。

 先生御指摘の環境問題でございますけれども、今後、このような場においてこの問題を取り上げることを、先方、中国、韓国に提案することもこれから検討していきたいというふうに思っております。

○鰐淵洋子君 ありがとうございました。
 大臣、答弁は結構でございますが、是非、今申し上げました環境問題、この大臣の会議におきましても一つの課題として取り上げていただきまして、この三か国で協力をして取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 また、この三か国の関係の相互理解、信頼をまた築く上で、また長期的な展望に立ったときに、今後未来を担っていく青少年の交流が大変に重要になってくるかと思います。

   〔委員長退席、理事北岡秀二君着席〕

 私は、先月、外務省派遣の日中両国青少年交流事業で、二十代から三十代の約百名の青年の皆さんと中国の方に行かせていただきました。その中で、参加者の方からは、歴史、文化、そして中国人が日本のことをどう思っているのか、そういったことを実際に直接会って話していく中で、誤解していた部分があったとか、あと中国に親しみを感じたとか中国語を勉強したいと思ったとか、いろんな感想を伺いましたけれども、先ほども申し上げましたが、この三か国の今後の交流促進を進めていきますのは青少年でもありますし、是非ともこういった青少年の交流を活発に行っていきたいと思っております。

 文部科学省でも日本と韓国の高校生の交流事業があると伺っておりますが、これは平成十七年の人数で、派遣したのが二十九名、受入れが三十名、あともう一つ、韓国語を第二外国語として勉強している高校生ということで、かなり枠が狭い状況でもあります。また、これは中国に対しての交流事業はまだないということもありますし、更なるこういった交流事業、中国と韓国、そしてこの三か国のこういった青少年の交流事業を更に拡充し、やはりこういった事業に参加したメンバーは、行く行くというか、必ずこの三か国の交流の中心となる人材に成長すると確信しておりますので、是非ともこの交流の充実をお願いしたいと思いますけれども、御見解を小渕政務官、お伺いしたいと思います。

○大臣政務官(小渕優子君) ただいま委員からお話がありましたように、もう申し上げるまでもありませんけれども、中国と韓国は日本にとって本当に大事な隣国であります。その次世代、これからのそれぞれの国を担っていく青少年が交流するということは大変重要なことであるというふうに認識しております。

 文部科学省では、これらの国々との間で青少年の交流、様々行っております。先日も、千名を超える日中の高校生交流がありまして、第三弾ということで、中国から二百名の高校生を受け入れたところでもあります。

 委員におかれましては、これまでも多くの日本の若者を連れて交流を積極的に行っていただいていると認識をしております。

 引き続き、各国との協議を踏まえながら、これらの事業の推進に努めてまいりたいと思いますので、引き続きましての委員の御支援をよろしくお願い申し上げます。

○鰐淵洋子君 ありがとうございました。
 しっかり私も、この三か国の教育を始め、交流含めて全力で取り組ませていただきたいと思っておりますが、未来を担っていくこの青少年の交流におきましては、文部大臣含めて、是非またお力をいただきながら頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 以上で終わります。
 ありがとうございました。


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