○鰐淵洋子君 公明党の鰐淵洋子でございます。私からはアスベストに関する質問をいたします。
初めにアスベスト疾患により亡くなられた方々の御冥福と闘病中の皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
公明党は、昨年七月にアスベスト対策本部を設置いたしまして、現地調査を行い、被害者、関係者の皆様から実情を伺ってまいりました。そして、その対応策を政府にいち早く申入れいたしました。
私も先日、環境委員会といたしまして尼崎市の方に行ってまいりましたが、患者や関係者の皆様から救済を求める訴えに私自身も胸に迫るものがありました。政府に対しまして改めて迅速で誠実な対応を強く要望し、また私たちもしっかりと全力で取り組んでいきたいと思っております。
今後の本格的な対応に臨む小泉総理の御決意をお伺いいたします。
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) アスベスト問題について様々な観点から質疑がなされており、政府としてもこのアスベスト被害に遭っている方の救済と、そして今後の防止対策、これをしっかりやっていかなきゃならないというふうに考えております。
まだまだこのアスベストに対しての様々な要因というもの、そして治療というものに対してこれだと確認できない点もあるもんですからなかなか科学的知見といっても理解しにくい点もあると思います。しかしながら、御指摘の点、様々な質疑の中での点も十分に参考にして、今後アスベストの救済なり防止策、各府省連携の下に内閣挙げて取り組んでいきたいと思っております。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。
今総理からもお話ございましたが、この救済対策の一つといたしまして、このアスベスト疾患の治療法の確立が私も重要であり急務であると考えております。
で、昨年、がん対策推進アクションプランといいますこのがん対策の強化推進が図られておりますけれども、このアスベスト疾患につきましても治療法の確立、また予防法の確立に向けましてこの研究、予防法、治療法の研究、また専門医等の養成を含めて総合的に取り組む基本戦略をしっかりと構築しまして、それを強力に進めるべきと考えますけれども、これに対する総理と厚生労働大臣の御見解をお伺いいたします。
○国務大臣(川崎二郎君) アスベストの中で、肺がんと中皮腫がございますけれども、中皮腫が最も問題だと考えております。
中皮腫はがんの中でも発見、治療が難しいと言われております。中皮腫に関しましては、これまでがん研究助成金による研究、労災病院における臨床研究等を進めてまいりましたが、いまだ十分な治療効果のある治療方法の確立には至っておりません。このため、昨年秋から、文部科学省と連携しつつ、国立がんセンターを中心に、中皮腫の病態の把握のための症例を登録するシステムの構築等に関する研究を行うなど、早期診断と有効な治療法の開発に向け取組を強化しているところでございます。
また、予防の問題でございますけれども、これから様々な建築物の解体作業に入ることになります。労働者等が石綿を吸い込むことのないように暴露防止対策を徹底してまいりたいと考えております。
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) もう厚労大臣が答弁されたとおりでいいでしょう。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。
先ほども申し上げましたが、やはりこの救済対策の一つの大きな柱といたしまして、是非この予防法、治療法、国を挙げて基本戦略として取り組んでいきますことを再度要望いたしまして、次の質問をさせていただきたいと思いますが、北側国土交通大臣に質問させていただきます。
国民の皆様から、この自分の家はアスベストは使われてないか、大丈夫だろうか、そういった不安の声もいただいておりまして、その不安にこたえるためにも、公営住宅、民間建築等に対しまして更にこの相談体制の充実と調査、除去費用への支援が必要であると思います。
今回の補正予算での対応を含めまして、今後の本格的対応をお伺いいたします。
○国務大臣(北側一雄君) 今般の建築基準法の改正によりまして、吹き付けアスベストが使用禁止となるのはもちろんでございますが、既存の今ある建築物の所有者の方々に対しましても、今後の増改築時における除去等の義務付け、更にはアスベストの飛散のおそれがある場合に勧告、命令等を実施できるだとか、また報告聴取、立入検査ができるだとか、そうした対応、措置も講じられているところでございます。
こういう措置をとったわけでございますので、一方で、今委員のおっしゃった所有者の方々に対する相談体制、支援体制をしっかり取っていく必要があるわけでございまして、この十七年度の補正予算案におきまして、多数の方々が利用する建築物における吹き付けアスベストにつきましては、その調査費用、除去費用に対する助成制度を図るほか、また融資制度の創設も図らせていただきました。また、地方公共団体と今後連携をいたしまして、地域住宅交付金制度等の活用によりまして、今委員のおっしゃった公営住宅におけるアスベストの除去や戸建て住宅等に対する支援についても対応をしっかりしてまいりたいと考えております。
相談体制の整備、また、そもそもこのアスベストの除去方法をどうやってやっていくのかという講習会の実施、これは専門家の方々に対する実施でございますが、こうしたこともしっかりと関係省庁と連携を取りながら実施をしていきたい、そして国民の不安の解消を努めてまいりたいと考えております。
○鰐淵洋子君 ありがとうございました。
今御説明いただきました対応をしっかりと、また周知徹底も併せてお願いいたします。
最後に、小泉総理に御質問させていただきたいと思いますが、先日、新聞報道にもございましたが、WHOが電磁波対策の必要性やその具体策をまとめて公表、勧告することになりました。これは健康被害の有無など、科学的解明を待たずに被害防止策を進めるということでございますが、今後このアスベスト問題等を教訓に健康や環境への被害が発生する前に対応する予防原則、この考え方をしっかりと浸透させまして、それに基づいた対策を講じることが重要と考えますが、御見解をお伺いしまして、私の質問を終わります。
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 被害が発生する前に予防対策をしっかりせよということでありますが、これは今までの議論も踏まえ、さらに世界でのこのアスベスト問題に対する取組、WHO等のそれぞれの論点等をよく整理しまして、このような被害が生じないように今後どのような予防対策が必要か、二度とこのようなアスベスト被害を起こさないようにいわゆる科学的な対応はどうあるべきか、しっかり検討していきたいと思っております。
○鰐淵洋子君 私の質問を終わります。
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